プロ野球 professional baseball 2004 7 7
最近、国民の間に、近鉄という鉄道会社に批判が集まっています。
しかし、経営者としては、妥当な判断をしたと思います。
なぜならば、それは、少子高齢化社会と関係があると思います。
もうすぐ、人口減少が始まると言われていますが、
仮に、人口減少がなくても、鉄道会社にとっては、経営が苦しくなると思います。
それは、人口構成の変化です。
つまり、これからは、子供が減って、高齢者が増えてくるでしょう。
これは、人口という数字には、変化がないかもしれません。
しかし、子供が減って、高齢者が増えてくるということは、
鉄道の利用客としては、
通学定期が減少していき、さらに通勤定期が減少していくことを意味しています。
しかも、高齢者になれば、たいてい、自宅の周りで生活します。
おそらく、高齢者が、あまり電車に乗ることはないでしょう。
そういうわけで、鉄道会社としては、将来、経営が厳しくなるので、
プロ野球の球団を手放すという経営判断もあるのです。
今後とも、少子高齢化の影響で、プロ野球の球団を手放すケースが増えてくるでしょう。
さらに、友人の話だと、プロ野球ファンも高齢化しているということです。
ですから、なおさら、プロ野球の球団経営に魅力を感じなくなるかもしれません。
夏が通り過ぎて、秋になっているのに、それに気づかない人もいるのです。
少子高齢化とは、どこか遠い話のように聞こえますが、
しかし、身近に迫ってきている話なのです。
これからは、少子高齢化で説明できる社会現象が、あちこちに増えてくるでしょう。